s18精神医学
本試2004/12/21
- てんかんの薬物治療・外科治療以外の治療法について述べよ。
- 身体因性精神病に見られる精神症状について、その特徴を述べよ。
- 単極性うつ病と双極性気分障害(躁うつ病)に関して、うつ病像と躁病像の症状と特徴を述べよ。また、うつ及び躁の治療、躁鬱の病巣予防に関して、薬物療法とその他の治療法を挙げて説明せよ。
- ある人物が人質に取られ生命の危険にさらされた。解放後、この人物に起こりうる精神症状を挙げて、説明せよ。
- ある高僧が苦しい修行のあとに仏様を見て、また仏様の声を聞いたという。これは、精神医学的にいかなる病体である可能性があるか論ぜよ。
- 空欄埋め
精神医療に関する現在の法律として(A)が存在する。同法は、精神医療における強制医療に関する規制を行っているという側面を持つ。同法に規定された(B)がいわゆるインフォームドコンセントの原則に則った入院形式であり、まずその入院形式による入院を取ることが法律上求められている。それ以外のものは強制入院に該当し、入院に関しては(C)の資格を有する医師の判断が必要である。また(D)入院では都道府県知事ないし政令指定都市の長による行政命令によって入院が決定されるが、その要件は(E)とされ、乱用は慎まなければならない。強制入院には患者の人権保護の観点からセーフガードがもうけられており、(F)に対して処遇の改善や退院の申し立てを行うことができる。現在の精神科病床入院者数は約(G)人にのぼり、諸外国に比べると人口比ではかなり多く地域ケアへの移行をはかっており、同法にはそのための福祉サービスも規定されているものの、社会的入院患者が入院者の20%以上を占めていることが依然として問題とされている。
- 正しいものを一つ選びなさい。
4歳の男児。幼少期よリアイコンタクトに乏しく、あやしても笑わず、母親が抱きあげても体をのけぞらせていやがったという。また、人見知りがみられず、保育園に入園したときも母子分離に何の困難も感じなかった。運動面の発達には異常はみられなかったが、初語は2歳の時で、
4歳になって二語文が話せるようになったという。
- 児童期発症の統合失調症と考えられているが、抗精神病薬治療には抵抗性である。
- 親の養育態度が症状形成に強く影響しており、施設収容下での療育が望まれる。
- 視覚的認知が優位であることが多く、絵カードなどを用いた視覚的支援が有効である。
- 言語遅滞には養育者への反抗の心理が潜在しており、絶対受容の心理療法が有効である。
- 青年期にけいれん発作をみることがあるが、多くは心因性の偽発作であり放置してよい。
- 誤っているものを一つ選びなさい。
7歳の男児。母親によると、母親が目を離すと迷子になるため、いつも手をつないでいたという。要求が通らずに怒り出すと興奮が収まらず、殴る、蹴る、ものを投げるといつた行動に至ることから、養育者の疲労は極限を迎えていた。この春に小学校に入学。しかし、教室で座っていなければならないときでも、じっとしておらず、手足を動かしたり、すぐに立ち歩く、順番が待てない、課題や遊びに集中できない、しばしば他の生徒に暴力に至るといつた行動上の特徴が目立ち始めた。
- 衝動性制御の困難さが疾患の本質であると考えられている。
- 学童期後半から青年期に反抗挑戦性障害や行為障害を伴うことがある。
- メテルフェエデートなどの中枢刺激薬が有効である。
- 年齢とともに症状は軽減し、遅くとも成人期までには軽快する。
- 男女比を見ると、男児の方に多く認められる。
- 誤っているものを一つ選びなさい。
6歳の男児。3歳頃から、瞬きが増え、その後、首を左右に振ったり、肩をすくめる動作が見られるようになった。5歳から鼻を鳴らしたり、舌打ちをしたり、うなり声をあげるよ
うになり、最近では、突然に顔をしかめたり、急に飛び眺ねるなどの行動が見られるようになった。
- 本疾患の発症には、浸透率は低いものの遺伝性要素が強いと考えられている。
- ハロペリドールなどの抗精神病薬が有効である。
- 怒り発作や自傷などが見られ、衝動性の制御が困難なことが少なくない。
- 強迫性障害や学習障害の合併が見られることが多い。
- 卑猥な言葉を発する汚言症が必発であり、無意識の葛藤が現れていると考えられている。
追試2005/03/04
- 妄想の定義をのべよ。また、迷信は妄想か答えなさい。政治家に見られる確固たる信念や研究者に見られる科学的着想は妄想と考えてよいかどうか論ぜよ。
- 老人に生じる痴呆以外の精神症状について説明せよ。
- PTSDについて知ることを書け。
- 生理的精神遅滞と病理的精神遅滞の違いについて書け。
- 躁うつ病の治療法について書け。